海外への引っ越し 荷物編①

海外への引っ越しは、

船便・航空便・倉庫行き・粗大ごみ・実家行き・身の回り品の6つに分類される。

 

船便は、約2ヶ月後に届く。

とても大きな四角をイメージしてほしい。その中に、効率よく四角いダンボールや四角くないものを積み上げて、外から木枠を組み立てて四角にし、船のコンテナに入れる。というわけで、引っ越し業者の指定のダンボールを使うことを徹底する。効率よく詰め込めるように計算されているからである。そしてイレギュラーな形のものは極力少なくする。つまりはできるだけ大型家具は持っていかない。

・食品一切だめ(乾物、調味料も一切だめ。和食のための乾物類はすべてEMSで送った)

・スプレー缶だめ(なので、転勤が決まったらすぐに缶の穴あけを買って、家中のスプレーを処分しよう)

・処方箋薬は手荷物で英訳付に。英訳はウェブで検索すれば出て来る。常備薬は薬箱1箱程度。

・防虫剤、殺虫剤はダメ。衣類を詰める際に家にあった防虫剤をすべての箱に適当に沢山入れていて大変な目に合いました。

 

航空便は2週間後に届く。

重さで規定されるので、衣類や身の回りの雑貨以外は入れない方がよい。バイオリンを送ろうとしたら船便にするようにと言われたので、壊れ物は船便らしい。

 

倉庫は大きいコンテナに入れるらしい。リストを貰えるので、途中で出すことも可能なようだ。

私の経験だが、船便と航空便だけ指示していれば、自動的に残りは倉庫へという形で作業してもらえるものだと思っていたら、倉庫は倉庫で指示しないといけないらしい。海外引っ越し担当は、そんなの知ってて当たり前と思っているらしいので、私はリフォームの明け渡し前日に倉庫行きが一切手配されていないという大きなトラブルに見舞われた。結局対応していただけたけど、大騒ぎだったはずだ。担当の人とは、メールだけではなく、必ず引取作業ごとに一度電話で話した方が良い。

 

粗大ごみは公的に捨てるのが一番安いらしい。

うちには一部屋の三分の一を占めるIKEAの壁面クローゼットがあった。夫婦二人がかりで丸2日で組み立てたものなので、解体にいくらかかるか想像もつかなかったが、N社は引っ越しの日にタダで解体して下さった。ただしもう使うつもりはないので、処分したけれど。

あと、フライパン、鍋、よくわからない小物たちは、N社に引き受けて貰うのが便利だと思う。7000円程度で、1立法メートル(大きいダンボール3つ分)を分別しないでも引き取って貰えるので、最後にとても助かった。

 

実家行きは思い出の品や卒業証書など。ちゃんと説明しておなかいと捨てられそうだし、沢山送っても実家をゴミ屋敷にしてしまうので極力少なく。今まであった悲劇が、自分の担当した思い出の商品を実家に保管しているつもりが、すべて顔も見たことのない母のお友達にプレゼント。1点物ばかりなので本当に悔しい。

 

あとは身の回りの品。これはなんだかんだで出国前はあれもこれも買わなきゃとなるので、衣類は3日分程度でも良いような気がする。

 

夫の会社の規定では、船便3回、航空便2回だが、結局船便2回、航空便2回で事足りた。あとはEMSで2箱程度送った。

 

最後の退去の日は、片付けきれなかったものを私物のダンボール9箱とスーツケースに入れてすべて実家に送付した。実家で大人4人で片付けたらものの1時間で片付いたので、本当に1人での引っ越しは過酷だと思った。